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著名人記念館、都内に続々登場 漱石・勝海舟

東京都内の自治体が著名人の資料を集めた記念館を相次いで開設する。新宿区では夏目漱石の記念館が9月に開館するほか、大田区は勝海舟、三鷹市は太宰治と吉村昭にスポットを当てて検討・準備を進めている。歴史上の事件や著名人の生誕から150年といった節目をとらえた構想。にぎわいと情報発信の新たな拠点にと期待を寄せる。

新宿区が9月24日に開館するのは「漱石山房記念館」。漱石は現在の新宿区喜久井町で生まれており、今年で生誕150周年を迎えた。記念館は漱石が晩年を過ごし、「三四郎」などの代表作を執筆した旧居のあった地に整備を進めてきた。

早稲田南町の旧居跡は区の史跡で漱石公園となっていた。書斎や客間などを一部再現するほか、区が所蔵する「道草」の草稿も公開予定。カフェや図書室も併設する。整備費は約10億円。

大田区は勝海舟記念館の開館準備を進めている。海舟が晩年に別邸を構えた洗足池のほとりに建つ国登録有形文化財「旧清明文庫」を10億円程度かけて保存・改修する計画だ。収集中の公開予定資料も4千点を超す見込み。2019年夏の開館を目指す。

区によると、海舟は洗足池の風景を気に入り、近くに別邸の「洗足軒」を構えたという。没後には遺言に従って洗足池公園内の墓に葬られている。18年が江戸無血開城から150年、19年が没後120年を迎えるのを機にゆかりの地としてアピールしたい考えだ。

三鷹市は地元と縁の深い太宰治の文学館と吉村昭の書斎を井の頭恩賜公園内に設ける計画だ。太宰の遺族から寄託された資料を展示し、公園近くの吉村の自宅敷地にある書斎を移築する。18年にも着工し、19年開館を目指す。今年は井の頭公園開園100年、18年は太宰没後70年を迎える年でもある。

記念館構想が相次ぐのにはそれぞれ節目の年に当たるのに加え、都内で街歩きを楽しむ動きが定着してきたのも背景にありそうだ。跡見学園女子大学の安島博幸教授(観光学)は「退職後に地元に関心を持つ中高年が目立つようになったが、東京では空襲や震災で焼失したスポットが多い。街歩きの核となる拠点が求められている面もあるのでは」と指摘する。

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