介護・仕事の両立、都が相談窓口
東京都は25日、介護と仕事の両立に関する相談を無料で受け付ける窓口を10月に開設すると発表した。高齢化の進展が加速する中で、親の介護を理由に仕事を辞める「介護離職」が都内でも深刻な問題になっている。電話やメールで悩みを気軽に相談できる体制を整え、介護離職の防止につなげる。
新たな窓口「とうきょう介護と仕事の両立応援デスク」は10月2日に開設。主に都内の中小企業で働く人や人事労務担当者の利用を想定する。介護に詳しいケアマネジャーや社会保険労務士らが相談に応じ、支援制度などの情報も提供する予定だ。
平日は午前11時~午後8時、土曜日は午前9時~午後5時に開く。日曜・休日や年末年始は休業。事業はコールセンター業務受託の日本トータルテレマーケティング(東京・渋谷)に委託した。
都によると、働く人と企業の双方で「何から始めればいいか分からない」との声が多く寄せられているという。中小企業でも人手不足が問題になっている中で、介護と仕事の両立支援策を拡充し、貴重な人材の流出防止につなげてもらう。