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小池知事、更迭人事に含み 豊洲問題で18人減給

東京都の小池百合子知事は25日、豊洲市場の盛り土問題で職員の懲戒処分を発表した。当時の局長級、部長級の計18人を減給としたほか、「今後人事上の措置も講じる」と対象者の更迭の可能性も示唆。一方、自身も減給する「けじめ」を表明し、「厳正な処分で一つの区切りをつけたい」と強調した。ただ、石原慎太郎元知事らは対象外で課題も残した。

処分の対象は、盛り土をするという都の組織決定に反して地下空間の建設を決めた幹部と、議会答弁などで事実と異なる説明をした幹部ら。当時の中央卸売市場長4人と、部長級14人。

世論の一部に厳罰を求める雰囲気があるが、公務員は身分保障がある。最大20%、6カ月間の減給は国や自治体の過去の懲戒事例に弁護士の意見も踏まえ慎重に検討した結果だが、「この程度かと知事が感じているフシもある」(都幹部)。

小池知事は今回の懲戒処分に加えて、「人事異動は追って考えたい」と語った。すでに前市場長の岸本良一氏を総務局理事に降格している。岡田至氏ら退職した元市場長2人も、今回、就任しているポストからの退任を求めている。

元市場長の中西充副知事については「責任を感じているとたびたび話はあるが、今やっていただきたいこともある」と即時に更迭はしないものの、「今回の処分の対象にはなっている」と含みを持たせた。

自らについても「本件は私の就任前のことだが、都政を預かる者としてけじめをつける」と3カ月間、20%減給する意向を明らかにした。すでに制定した知事給与の半減条例を改正し、減額幅を上乗せするとみられる。

石原氏など歴代の知事については処分の対象外。小池知事は「当時、関わった方は本人が一番良くわかっている。どのような対応をするかは、これからの対応を待ちたい」と語った。

石原氏については「これまでの発言も含め、その時の長でいらしたので、その責任をよく理解しているのではないか」と述べた。

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