信大、アジア革新的大学に2年連続ランク入り
国際調査会社トムソン・ロイターが公表している2017年度の「アジアで最もイノベーティブな大学ランキングTop75」で、信州大学が2年連続ランキング入りし、調査を担当した米クラリベイト・アナリティクスから25日、表彰を受けた。
アジアでの総合順位は44位で5位低下したが、国内の大学では地方大学としては高い14位を維持した。総合順位以上に特許関係の指標で高い評価を受けているのが特徴。
ロイターの大学ランキングは学術論文と特許の情報を指標化し、評価している。信大は特に米国や欧州連合(EU)にも出願している特許の割合が高く、この分野の総合順位は19位。他の特許から引用されている特許の割合も他大学より高い。影響度の大きい特許があることを示しており、順位は27位となっている。
信大は工学部や繊維学部などで材料研究が盛んなことが知られており、こうした分野の特許で強みを発揮しているとみられる。
表彰を受けた信大の中村宗一郎理事(研究、産学官・社会連携担当)・副学長は「クオリティーの高い特許を出し、(その体制を)維持して上げていくことがメルクマールになると思う」と話している。