亀田製菓、インドに進出 現地企業と合弁 18年春にも現地生産

2016/11/25 7:00
保存
共有
印刷
その他

国内米菓最大手の亀田製菓は24日、インドに進出すると発表した。コメの販売や輸出を手掛ける現地の食品大手と合弁会社を設立、2018年にも米菓の現地生産に乗り出す。亀田製菓が海外に生産拠点を持つのは米国やタイなどに続き5カ国目で、日本の米菓メーカーがインドに進出するのは初めて。経済成長が続く同国市場の開拓で海外事業を加速させる。

同日、田中通泰会長がインドでLTフーズ(ハリヤナ州)のヴィジェイ・アローラ会長と合弁会社設立に向けた契約を結んだ。17年3月に現地で米菓を生産する合弁会社「Daawat KAMEDA(ダワット・カメダ)」を同国北部ハリヤナ州に設立する予定。

資本金は約10億円で亀田製菓が49%、LTフーズ側が51%を出資する。亀田製菓にとっては、業績が上がれば投資利益を得られる持ち分法適用関連会社となる。

亀田製菓は合弁会社を通じて同国内に工場を建設する計画で、早ければ18年春の生産開始を目指す。立地は選定中だが、同社が本社を置くハリヤナ州の周辺を中心に検討する。

現地で展開する米菓の種類やブランド名などは今後決めるが、インドで生産されたコメを使う方向。インド人の嗜好に合わせた商品を開発し、主に大手食品スーパーなどで販売していく考えだ。

亀田製菓にとってインドはかねて進出を狙っていた有望市場だ。14年夏から検討を始め、田中会長が現地を訪れるなど、参入機会を探っていた。英調査会社ユーロモニターによると、インドのスナック市場は15年の3394億円から21年には2.8倍の9442億円に拡大する見通し。

亀田製菓は昨夏公表した中期経営計画で、15年度に73億円だった海外事業の売上高を17年度には115億円まで増やす目標だ。約13億の人口を抱えるインド進出で海外展開に弾みをつける。

同社が海外市場の開拓に力を入れるのは、少子高齢化で国内市場に大きな成長が見込めないためだ。米国では子会社の菓子メーカー、メアリーズ・ゴーン・クラッカーズ(カリフォルニア州)を通じて米菓などを増産する計画。約10億円を投じてネバダ州に延べ床面積約3万7千平方メートルの新工場を建設し、12月の稼働を目指している。

ベトナムでも合弁会社のティエン・ハ・カメダを通じ、約9千万円を投じてホーチミン近くのドンタップ省に延べ床面積4500平方メートルの工場が稼働。同国での年間生産能力を約3割増の1万3500トンに高めた。販売好調なしょうゆ味揚げせんべい「イチ」の生産量を引き上げ、同国内でのシェア拡大を目指す。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]