2019年2月20日(水)

豊洲の安全宣言を検討 都知事、市場関係者に表明

2017/6/22 21:56
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東京都の小池百合子知事は22日、築地市場で市場関係者と会い、豊洲市場に移転したうえで築地を再開発する基本方針を説明した。土壌汚染が懸念される豊洲について小池知事は安全宣言を検討する考えを表明。市場関係者からは再開発する築地に市場機能を持たせて豊洲市場と築地市場が併存する構想に疑問の声が出た。

市場関係者と話し合いが終わり、笑顔を見せる小池都知事(右)=22日、東京都中央区の築地市場

業界側から卸や仲卸など6団体の代表が出席。小池知事は「(豊洲)市場を生かし、守るものは守る。皆様とともに進めたい」と移転作業に協力を求めた。

豊洲に移転し築地も活用する基本方針を巡り、業界内には賛否がある。移転推進派が多い大手卸業者らの東京都水産物卸売業者協会の伊藤裕康会長は「よく考えて作られた」と評価。一方、移転慎重派が多い仲卸でつくる東京魚市場卸協同組合の早山豊理事長は「素直に受け入れられない。(移転は)安全宣言が最低条件だ」と述べた。

豊洲の風評払拭は移転推進派からも相次いだ。小池知事は「自ら払拭の先頭に立ちたい」として情報公開と安全性PRを強化すると表明。「安全宣言がなければ農林水産省に認可はお願いできない」とも語り、安全宣言を検討する考えを示した。ただどんな形の安全宣言なら都民の理解を得られるかは見えていない。

基本方針では築地にどの程度の市場機能を持たせるか示していない。会合で移転推進派の伊藤氏は「豊洲と築地という近距離に2つの市場があるのはありえない」と述べ、中央卸売市場の機能はあくまで豊洲を中心にすべきだとクギを刺した。

移転慎重派の早山氏も会合後「2つの市場を考えることはできない」と記者団に語った。豊洲と築地の併存に移転推進派、慎重派の双方から批判が出た形で、築地の市場機能のあり方は今後も火種としてくすぶる。

小池知事は来年5月の移転を目標としている。移転推進派が多い築地市場青果連合事業協会の泉未紀夫会長は「5月は無理だ」として業界との調整を求めた。今後、環境影響評価や追加対策など必要な手続きを進めながら、業界と調整していくことになる。

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