戊辰戦争150周年に向け観光振興 会津若松市、官民で実行委
福島県会津若松市は、戊辰戦争150周年の2018年に向けて観光振興に取り組む官民組織を設立した。140団体近くが参加し、観光イベントやPR活動に取り組む。同年は会津藩に攻め込んだ新政府軍ゆかりの山口県や鹿児島県などにとっては明治維新150周年の年。会津の"旗揚げ"は記念行事の東西競演につながりそうだ。
発足したのは「会津若松市戊辰150周年記念事業実行委員会」。17日の設立総会では「幕末を起点とした会津の歴史的意義の再認識」「会津若松市ゆかりの地との連携」など4つの基本方針を確認。ロゴマーク公募や特設ホームページ開設などを手始めに17年度から活動を本格化する。
北海道函館市や青森県むつ市、山形県米沢市など、縁が深い自治体にも協力を呼びかける。
実行委は地元の商工会議所や酒造協同組合、温泉観光協会などで構成。会長に就いた室井照平市長は「文化の振興や観光誘客に資する重要な機会だ」と強調した。
戊辰戦争は明治と改元された1868年から翌年にかけて会津藩など幕府側が新政府軍と戦い、敗れた内戦。西日本を中心に明治維新を前面に掲げた観光振興の動きが広がっている。