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富士山頂のPM2.5 越境汚染を精密分析

埼玉県環境科学国際センターは、富士山頂で微小粒子状物質「PM2.5」を昼夜別に観測する調査を始めた。日中は日射と気温上昇で上昇気流が生じ、地上付近の汚染が上がってくることがある。昼夜を分けて試料採取し、中国などからの越境大気汚染の状況をより詳細に把握する。

富士山頂の大気は地上の大気と混ざりにくく、上空を飛んできた大気汚染物質を調べるのに適している。同センターは自治体の環境研究所として唯一、2010年から富士山頂の大気の調査・研究をしており、今年も7月22日~8月21日の予定でPM2.5の自動採取装置を設置した。

15年夏に試行的に採取したPM2.5の成分分析では、ヒ素の比率が高まる期間があり、中国などで石炭を燃やした煙の影響が考えられる。

ただ、富士山頂でも日中は上昇気流により、地上付近から汚染物質が上がってくる場合がある。夜間は上昇気流の影響がないため、24時間ごとだったフィルター交換を、午前6時からと午後6時からの12時間ごとにし、より正確に観測する。埼玉県加須市にある同センターのPM2.5観測データとも照合し、県内にも越境汚染が及んでいるのかを確認する。

同センターは「越境大気汚染についてより正確な値を得て研究できるようにしたい」としている。

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