東北のホームセンター、5社増収 山形3社は減収
東北6県を地盤とするホームセンターが2013年度の業績で明暗を分けた。帝国データバンク仙台支店が主要8社の2013年度経営実績を調べたところ、5社が増収。東日本大震災の復興需要と消費税率引き上げに伴う駆け込み需要を取り込んだ。一方、山形が地盤の3社はそろって減収となり、太平洋側の企業との格差が鮮明だ。
主要8社合計の売上高は前年度比4%増の1553億円。3年連続で増加した。トップはダイユーエイトの403億円。積極出店の効果が出たもようだ。アイリスプラザ(仙台市)は通信販売事業も好調で伸びは最も高かった。
東北のホームセンターは震災特需と駆け込み需要の発生で、このところ総じて好調。ただ山形勢は振るわない。復興需要を期待できないのが大きい。さらに人口減による市場規模の縮小で競合が激化している面もある。
帝国データ仙台支店はホームセンター8社の売上高合計は13年度がピークになる可能性があるとみる。「14年度も一定の復興需要を期待できるが、売上高の伸び率は鈍化するだろう」としたうえで、「圏外からの進出も活発で、競合は一段と厳しくなる」と分析する。