2019年9月19日(木)

「すみだ北斎美術館」22日に開館 地元官民、盛り上げに躍起

2016/11/12 7:00
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江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎ゆかりの東京都墨田区に「すみだ北斎美術館」が開館する22日まで2週間を切り、地元で記念企画が目立ってきた。北斎作品を再現する制作体験や展示会に加え、通りの飾り付けや一足先の特別入館などで街はにぎわう。美術館を新たな観光スポットにしようと期待が高まっている。

旅行大手のJTBグループは12日、開館前に一足先に入館できる日帰りツアーを開く。学芸員の解説やお笑いコンビの漫談を交えた紹介を聞いてから館内を見学するコース(参加費3500円)、美術館に近い両国や浅草の建築も案内するコース(3800円)の2プランがある。

墨田区に本社を置く板金加工の浜野製作所と印刷業のサンコーは3日、北斎作品を再現した版画づくりの体験会を同館内で開催。両社は印刷とレーザー加工の技術を生かして2年ほど前から北斎作品の再現に取り組んできた。事前申し込みで募った参加者に「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」を刷り、はがき大の作品を持ち帰ってもらった。

記念ムードの演出にも力が入る。美術館前の「北斎通り」には開館1カ月前から記念フラッグがはためく。100年以上も行方知れずだった幻の肉筆画「隅田川両岸景色図巻」や冨嶽三十六景のデザインを使い、5カ国語で「ようこそ」と記した。

NPO法人雨水市民の会では、北斎をはじめ墨田区の自慢をペーパークラフトで表現するワークショップを開催。職人でつくるグループが北斎にちなんだ家具や雑貨をつくって展示販売する企画展も開かれた。今月1日には地元中学生がデザインした、北斎作品柄の原付きのナンバープレートの交付も始まった。

墨田区は北斎美術館を目玉事業と位置付け、建設費などの一部に充てるために2014年から寄付を募ってきた。昨年から特産品を返礼に贈る「ふるさと納税」も活用。今年10月には目標の5億円に達した。区は開館直前と直後の企画も準備中。開館を機に「北斎の街」としてPRする。

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