小池知事、豊洲市場の安全性「消費者が合理的か疑問」

2017/3/10 17:49
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 東京都の小池百合子知事は10日の記者会見で、豊洲市場(江東区)の土壌汚染対策について「消費者が合理的に考えてくれるかクエスチョンマークだ」と述べた。豊洲市場は土壌汚染対策法に基づく安全基準を満たしているが、築地市場(中央区)からの移転を受け入れない消費者がいるとの認識を示したものだ。

 小池知事が実質的に率いる地域政党「都民ファーストの会」が立ち上げる「国政研究会」に関しては「残念ながら期待に沿うものでない」と語り、国政進出とは一線を画していると強調した。主なやり取りは以下の通り。

 ――日本維新の会が9日、豊洲市場への移転を求める提言書を都に提出した。豊洲市場について「築地市場と同じように、コンクリートに覆われて安全だ」と指摘している。

 「築地市場は法的な安全性は満たしているが、(土地の使用履歴を示す)地歴など必要な調査にはしっかり取り組む。豊洲市場では地下水の再調査が行われ、クロスチェックされる。こちらを待ちたい。安心は消費者の信頼をいかに確保するかがポイントなので、丁寧にやっていく」

 ――築地市場も豊洲市場も土壌から有害物質が検出されているが、地表がコンクリートで覆われているのは両市場とも同じだ。知事にとって何か違いがあるのか。

 「豊洲市場は(コンクリートで)覆われていると言っても、盛り土するところがされていなかった。(法令上の安全性を確保している)地上と(土壌汚染が指摘されている)地下を分けるという考え方は、消費者が合理的に考えてくれるかクエスチョンマークだ。消費者の信頼を得る努力をするためにも、科学的な成果や論点を確認したい」

 ――築地市場は。

 「地歴の問題もあったが、今も使われている築地市場が安全と証明するのも家主である都の役割だ。この30年間を考えた時、経済情勢が変わっていることを考えなければ。ここまで目を配ってこそ、これからの都政運営のあり方だ」

 ――都民ファーストの会の国政研究会は次期衆院選をにらんでのことか。また、都外でファーストの看板を背負いたいという声もある。

 「結論から言うと、一気に国政というのは体力、人力的にそう簡単でないことはよく知っている。残念ながら期待に沿うものではない。ただ、素晴らしい塾生がそろっているのは事実だ」

 「地方からの声は確かにある。東京近郊のみならず、関西からも。ただ、都議選に改革勢力をしっかり確保することが第一義的に重要だ」

 ――韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が10日、憲法裁判所の判断で罷免された。

 「とても残念に思う。女性リーダーとして頑張っていた。(女性トップである)都知事として後ろを振り返っても、誰もいない。誰かアドバイスしてくれる人がほしかったのかと思う」

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