さいたま市、大宮駅西口への大型ホテル誘致へ市場調査

2016/8/11 7:00
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さいたま市が進める大宮駅西口の大型ホテル誘致が本格的に動き出す。市は10日、今秋にも実施する公募に向け、企業に聞き取り調査を始めると発表。公募条件の詳細を詰め、ホテル誘致の実現性を高める。国際会議や展示会などの「MICE」や2020年の東京五輪での訪日外国人の誘致を見据え、市中心地での受け皿拡大を急ぐ。

市は現在、誘致するホテルを客室200室前後、国際会議などが開けるコンベンションセンターは2000~3000人が収容できる大きさを想定している。土地は賃貸する形をとる。

同市が実施するのは「サウンディング市場調査」と呼ばれる手法。市の想定を条件のたたき台として、事業の実現性や公的な支援措置などについて民間事業者から意見を聞く。市と民間企業の意向を擦り合わせたうえで、公募要項に反映する。「民間企業の力を十分に発揮できる要項を作る」(市東日本交流拠点整備課)のが目的だ。9月末までに市場調査を終えてから、今秋にも公募を実施。今年度中に優先交渉者を決める計画だ。

候補地の市有地は現在、市営駐車場として使われている。JR大宮駅から約600メートルの位置にあり、敷地面積は2万2000平方メートル。清水勇人市長は昨年9月の市議会で、市営駐車場をホテル誘致の候補地に絞り込む考えを表明し、今年度中の公募を目指して調整を進めていた。

さいたま市が大型ホテルを誘致する背景には、市中心部に宿泊施設が少ない課題がある。さいたま新都心のスーパーアリーナや浦和美園の埼玉スタジアムでの大型イベント開催時などには市内の宿泊施設が「パンク状態」(市関係者)になる。両会場は東京五輪の競技開催地にもなっており、20年の東京五輪では多くの訪日観光客が訪れることが見込まれている。

市はコンベンションセンターを整備することでMICEを誘致し、地域経済を活性化する効果も期待する。現在でも大宮周辺の会議施設などは高い稼働率が続いているといい、需要は高いとみている。

ホテルやコンベンションセンターの「国際観光都市『さいたMICE』」は、清水市長が来年5月に満了する2期目の目玉公約の一つに掲げている。

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