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川口市、夜間中学19年春設置へ 県と共同で

埼玉県川口市は県と共同で2019年4月、公立の夜間中学校を県内で初めて設置する方針を固めた。義務教育を十分に受けていない人のほか、外国人住民も対象とする。製造業が集積する同市には県内で最多の約3万人の外国人が暮らす。日本語だけでなく、学校を通じて日本の文化やマナーなども学んでもらい、地域での生活を後押しする。

文部科学省によると公立夜間中学校は16年4月時点で8都府県に31校ある。最近では日本語会話の習得を目的とした外国人の利用も多い。埼玉県は首都圏で唯一同学校がない。

川口市は中小製造業が集積しアジア方面からの技能実習生などが集まったため、外国人住民の比率が高い。市内の外国人住民は4月時点では3万786人で、年々増加傾向にある。増える外国人住民の生活を支援するためにも、他の自治体に先駆けて手を挙げた。市内では約20のボランティア団体が外国人向けに日本語教室を開いており、外国人の公立夜間中学の需要は多いとみている。

カリキュラムの具体的な内容は今後詰めるが、県が派遣する教職員に加えて非常勤の通訳士の配置も検討するという。授業の内容を同時通訳することなどを想定している。

設置場所は夏頃までに決定するが、市は08年に廃校した旧市立芝園小学校の跡地を候補地の1つとして考えている。同校跡地に近い芝園団地は市内でも特に外国人の居住比率が高い。

設立に先立ち、県は入学希望者数や希望者の年齢などを調べるニーズ調査を今年度中に始める。川口市も外国人住民などを対象に希望する授業内容などを調査するほか、他県の夜間中学校も視察する。運営方法やカリキュラムの作成、クラス編成などに役立てる。

埼玉県は16年9月、川口市も含めた県内11市で構成する連絡協議会を立ち上げ、夜間中学校の設立に向けた課題を共有している。川口市の公立夜間中学校を含め、今後も設置する自治体や県との運営費の分担などについて協議する。

市の担当者は「言葉や文化の違いによる住民とのトラブルも多い。学校生活を通じて、日本語だけでなく、地域で生活するのに必要なマナーなども身につけられるようにすることが大切だ」と話している。

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