2019年1月17日(木)

電制、メガネ型の睡眠障害治療器 室蘭工業大と共同で

2016/9/10 7:00
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電力制御装置を開発・販売する電制(江別市)は10月3日、メガネ型の睡眠障害治療器を医療機関向けに発売する。室蘭工業大学と共同開発した機器で、顔に装着した上で模擬自然光を照射することで体内時計を調整する機能を持つ。装着中も前面や下方の視界を妨げず、本を読んだり食事をしたりできるのが特徴だ。初年度は400台の販売をめざす。

ウエアラブル機器「ルーチェグラス」を装着して1日あたり30分間、波長を調整して紫外線を除いた光を視界の上側から目元に照射する。重量は70グラムと軽く、装着したままでも行動を制限しない。自然光に近い発色で目元に刺激は感じにくい。メーカー希望小売価格は2万7000円(税抜き)。需要があれば一般への販売も検討する。

光を照射して体内時計のズレや昼間の眠気を改善する治療法は高照度光照射療法と呼ばれ、一部の睡眠障害や鬱病に効果があるとされる。据え置き型の機器は医療現場などで使われているが、ウエアラブル型の開発は国内初という。機器の開発は電制が担当し、安全性の検証と臨床試験は室工大が行った。

室工大や協力研究機関が男性被験者6人を対象にルーチェグラスの臨床試験を実施したところ、主観的な眠気が緩和したり集中力が上がって計算課題の正答数が向上したりしたため、「起床時眠気と精神運動を改善する」と結論づけた。

電制は電力制御装置やダム管理システムが主力だが、電気式人工喉頭「ユアトーン」など福祉関連機器の開発実績も持つ。体内時計を整える光照射装置の研究を進めていた室工大側が2011年に製品化を電制に打診、開発に5年をかけた。

夜中のスマートフォン(スマホ)使用や高ストレスなどで不眠に悩む人は増えており、睡眠障害は現代病の側面を持つ。電制の田上寛社長は「重症化して薬療法に入る前に使ってもらい、症状改善に役立ててほしい」と話している。

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