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青森でマグロのオーナー制 深浦は1本キープ、大間は複数人で

マグロ産地の青森県深浦町と大間町の水産加工会社が相次ぎ、全国の消費者や飲食店主に出資を募りマグロの「オーナー」になってもらう新サービスを始めた。出資を受けて地元漁業者からマグロ1本を買い付け、解体してオーナーに届ける。クロマグロ資源の減少で漁獲制限がかかる中、産地と大都市の消費者らを直接結び付けて青森県産マグロをアピールし、販売拡大につなげる。

あおもり海山のマグロ解体作業

水産加工のあおもり海山(深浦町)は今夏、買い付けたクロマグロ丸ごと1本を1人のオーナーが1年間保有する「キープマグロ」サービスを始めた。マグロは20キログラム以上で、税込み価格は45キログラムまで5キロ刻みで、16万~35万6400円。45キログラム超は時価となる。

加工センターで解体した後は冷凍庫で保存する

マグロは定置網漁を行う親会社のホリエイ(深浦町)や青森県外ケ浜町の漁業者から仕入れ、深浦町の加工センターで解体し、マイナス60度で冷凍保存する。頭部やほお肉、あご肉、内臓など希少部位も丸ごと保存し、オーナーの注文に応じて欲しい時期に欲しい量・部位を届ける。送料は10回まで無料だ。

すでに青森県内と東京都在住の2人のオーナーを獲得。年内に10人をめざす。野呂英樹取締役営業部長は「一般のネット通販より2~3割得。県外ではあまり知られていない深浦のマグロをアピールし、地元漁業を盛り上げたい」と話す。

水産物仲卸・加工の魚忠(大間町)が始めたオーナー制度は、インターネットで小口資金を集めるクラウドファンデングを活用。約100キログラムの大間マグロ1本を複数のオーナーで保有し、均等に分ける。1人当たりの出資金(税込み)に応じ主に3万2400円(オーナー35人)、5万4000円(同20人)、10万8000円(同10人)の3コースがある。

2年目の今年は、新たに飲食店向けオーナー制度を始めた。10万8000円(10店)、43万2000円(2店)、75万6000円(2店)の3コースあり、大漁旗やのぼりなど販促ツールを提供する。出資金に応じてスタッフが出向き、店頭で解体ショーを開くといった特典も設けた。

現在のオーナーは全体で約140人で、5年以内に1000人に増やしたい考え。大間マグロは全国的に有名だが、年々漁獲量は減っており、同社の担当者は「集めた出資金で高く買い付け、大間の漁師を支援したい」と話している。

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