「光医工学」の大学院 静大・浜松医大が共同で
静岡大学(静岡市)と浜松医科大学(浜松市)は5日、センサーやレーザーといった光技術を基盤とした医工連携分野に精通した専門人材の育成を目的に、大学院「光医工学共同専攻」を共同で設置すると発表した。将来的な高度先端医療への貢献や新たな光技術の創造などを目指す。
2018年4月に大学院を開設する。イメージング技術などで強みを持つ静大の光・電子工学と、浜松医大の光医学での治療法や診断法、内視鏡などの医療機器の開発研究を組み合わせて学べる。3年間の課程を修了すると、両大学から共同で光医工学の博士号が与えられる。学位取得後の進路は大学や医療機器メーカーの研究者などを想定している。
静大、浜松医大、光産業創成大学院大学(浜松市)、浜松ホトニクスの4者は13年に共同で、浜松を光関連の研究者や産業の世界的な集積地にすることを目指す「浜松光宣言2013」に調印している。
静大の石井潔学長は会見で「光電子工学と光医学を融合させた教育・研究により、世界の医療に貢献できる高度な技術に支えられた医療機器の創出につながる」と話した。