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佐藤・福島県知事不出馬、直前まで胸中揺れる

「新しい段階の復興は新しいリーダーの下で」――。福島県の佐藤雄平知事(66)は4日、10月の知事選に3選を目指して出馬しない意向を表明した。除染廃棄物の中間貯蔵施設の整備が前進したことや、多選に否定的な信念を理由に挙げた。早くから不出馬に傾いていた佐藤知事だが、この日の表明の直前まで、胸中は揺れ続けたようだ。一方、民主党県連などは新たな候補者の選定作業に着手した。

佐藤知事はこの日午後1時すぎから、福島市で開かれた後援会連合会の会合に出席。「権不十年(権力の座に10年以上つかない)」という座右の銘を引き、「2期8年で最大限、全身全霊でやってきた。知事選には出馬しない」と述べた。出席者によると、「燃焼し尽くした」とも漏らしたという。

午後4時半には県庁内で緊急の記者会見に臨んだ。「復興の兆しが形として見えてきた」「大きな課題の中間貯蔵施設の前進にメドがついた」などの言葉で、東日本大震災を挟む8年間の知事生活が節目を迎えたことを強調。この日に表明した理由を問われると「中間貯蔵施設の容認判断後、熟慮に熟慮を重ね、決断した」と説明した。

関係者の話を総合すると、佐藤知事本人の考えは早くから「不出馬」だったようだ。知事は今年5月、後援会幹部に「もう気力がもたない」と漏らし、不出馬をほのめかした。8月に入ってからも、民主党関係者が出馬を求める声が多いことを伝えたのに対し「ご期待に沿えないかもしれない」と返答した。

一方で、出馬に前向きな意向を漏らす場面もあったという。最近では、中間貯蔵施設を巡る国との交渉をまとめた実績を評価する声も伝えられていた。ある県議は「3日の日中にも知事が出馬するとの情報が流れた。出馬の線はぎりぎりまで消えていなかったのでは」と話す。

「(出馬に期待した)皆さんには申し訳ないが権不十年、そして中間貯蔵。大きな節目の中で、自分の一つのけじめという気持ちだ」。佐藤知事は4日の会見をこう締めくくった。

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