2019年3月20日(水)

米沢・前沢牛、地理的表示に 農水省登録

2017/3/4 7:00
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農林水産省は3日、地域の農林水産物や食品をブランドとして保護する地理的表示(GI)に、「米沢牛」(山形県)「前沢牛」(岩手県)など全国4産品を登録したと発表した。牛肉としては「神戸ビーフ」「但馬牛」(いずれも兵庫県)に続き「特産松阪牛」(三重県)と同時登録となった。関係者は、東日本を代表する2大ブランドの登録を歓迎している。

米沢牛銘柄推進協議会の会長を務める中川勝・米沢市長は3日記者会見し「ブランド牛として確立された。海外戦略の道も開ける」と述べた。今後、PRのため、GIシールの添付を検討する。ふるさと納税の返礼品としての需要も高まっており、繁殖農家を増やすなど現在、年2800頭の出荷頭数を3000頭に増やす考えを示した。

米沢牛は、米沢市など置賜地域3市5町で生産される。明治初年、藩校に招かれた英国人が横浜居留地に持ち帰った牛肉が評判となったのがきっかけで知られるようになった。

前沢牛は岩手県初のGI登録となった。「ブランドがますます確立される」と、岩手前沢牛協会(岩手県奥州市)の担当者は言葉を弾ませる。

全国肉用牛枝肉共励会で名誉賞(農林水産大臣賞)を全国最多の通算6回受賞しているが、まだ全国区になっていないのが実情で、同協会は「ほぼ東日本に140店ある販売指定店を全国に広げたい」と話す。

登録を申請した岩手ふるさと農業協同組合は指定店向けにGIマークの入ったシールを用意する予定だ。「19年には釜石市などでラグビーワールドカップが開催される。世界中から来る選手や観客にアピールし、海外展開も考えたい」と話す。

米沢牛、前沢牛いずれも高級牛肉としてブランド力を誇るが、課題も抱える。農家の高齢化による担い手確保だ。子牛や飼料の高騰が収益を圧迫している。

また山形県、岩手県とも県全体として「山形牛」「いわて牛」を推進しており、先行して評価の高い一部の地域ブランドだけを支援しにくいという悩みもある。

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