2019年1月21日(月)

関空民営化1年、上昇気流 運営会社の売上高3%増

2017/5/31 22:40
保存
共有
印刷
その他

関西国際空港を運営する関西エアポート(大阪府泉佐野市)は31日、運営受託後1年(2016年4月~17年3月)の売上高が1802億円、最終利益が169億円だったと発表した。売上高は前の運営企業の前年同期と比べて3%増だった。格安航空会社(LCC)の増便で訪日外国人客が伸びた。大規模空港の民営化(コンセッション)第1号として民間の手法を導入した経営は成果が出つつある。

同社はオリックスと仏バンシ・エアポートが出資する。16年4月から関空と大阪国際(伊丹)空港の運営を手掛ける。

「訪日外国人の波にいち早く乗れた」。31日に記者会見した山谷佳之社長は1年間を振り返る。関西は東京に比べてアジアからのフライト時間が1時間短く、京都などの観光地が多いため、アジアで人気の渡航先だ。16年度の関空の国際線での外国人旅客数は13%増の1241万人と過去最高を更新。LCC誘致で競合する成田空港の伸び率(11%)を上回る。

国際線の増加は訪日旅行ブームに加え、民間ならでは工夫もある。4月に中長距離の国際線で新路線を開く場合の着陸料を1年間無料にした。繁閑に合わせて価格を変動させて収益の最大化を目指す航空会社の経営手法を導入する。17年夏のLCC運航数は週378便と前年比4%増えた。

海外で空港運営の実績があるバンシのノウハウも生かす。第2ビルで店舗間の壁を取り払ったウオークスルー型の免税店を開業。旅行客が複数の店舗の商品を目に入ることで買い物を促し、3月の免税店の売上高は約2割増えた。今後5年間で961億円を投資する計画で、伊丹空港の改修工事などを進める。神戸空港の運営にも手をあげ、神戸市と交渉中だ。

関西エアポートは60年まで運営権として毎年373億円を払い続ける必要がある。関西学院大学の野村宗訓教授は「安定経営には欧米路線を増やし、国際線のアジア集中を解消すべきだ」と指摘する。

日経電子版が2月末まで無料!いつでもキャンセルOK!
お申し込みは1/31まで

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報