花王・沢田社長、「M&AはBtoB中心」 化学品など視野に

2017/5/31 13:28
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花王の沢田道隆社長は31日、東京都内で記者会見し、成長戦略の柱の1つに位置づけるM&A(合併・買収)について、「化学品や業務品などのBtoB分野が中心になる」との考えを示した。2017年12月期の営業利益目標の2千億円の達成については「1~4月はトイレタリー・化粧品ともに順調で、利益も乗っている」と達成に自信を見せた。

流通業向けの新商品展示会に合わせ、17年の事業方針を説明した。花王は昨年、2030年までにグループ売り上げを16年度比約1.7倍の2兆5千億円に引き上げる計画を公表。成長を加速するため社長直属のM&A専門部署も新設し、スペインと米国のインク会社を買収している。

花王は06年に旧カネボウの化粧品事業を買収しているが、沢田社長は「BtoC事業については、今あるブランドを改善することに努力する」と強調。新たなM&Aは「花王の研究とリンクし、グループ全体を押し上げるような案件を探す」とした。

カネボウとの事業統合を加速する化粧品事業については、「商品の特徴が弱くなっているスキンケアの改革を進める」と述べ、課題の食品事業は「(主力の特保飲料)『へルシア』を立て直さない限り、成功は簡単ではない」として新商品投入に慎重な姿勢を示した。

成長を急ぐ海外事業は「(主力の)紙おむつの一本足打法だった中国でも、スキンケアや洗剤で利益が出始めた」と指摘。「(洗顔料など)『ビオレ』ブランドが人気の米州地域も好調だ」とした。

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