2019年3月20日(水)

アサヒ、中国飲料合弁株の売却を発表 事業の選択と集中加速

2017/6/30 18:24
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アサヒグループホールディングスは30日、持ち分法適用会社で中国飲料大手、康師傅飲品の保有株全てを売却すると発表した。2019年までに約20.4%の株を、合弁相手である中国の即席麺最大手、康師傅に約700億円で譲渡する。ビール世界最大手アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ベルギー)から買収した西欧・東欧事業に投資を振り向ける中、事業の選択と集中を進める。

茶系飲料や水飲料などを手掛ける康師傅飲品は04年の設立。アサヒが康師傅などと中国の飲料事業の強化を狙って設けた。アサヒから生産や販売のノウハウを提供し、中国清涼飲料では最大手に育った。持ち分法適用会社として税引き前で累計1300億円を超える利益をもたらしてきた。

直近の売上高は年5000億円規模だが、近年は中国の消費者の好みが多様化し、競争も激化して売り上げは縮小傾向をたどっていた。アサヒは保有資産を見直し、昨年、保有する約30.4%の株式のうち約10%を康師傅と、同社を傘下に持つ中国食品大手、頂新ホールディングに売却した経緯があった。

アサヒは康師傅を傘下に持つ中国食品大手、頂新ホールディングに出資している。同社グループとの連携は続けるとみられる。

アサヒは16年からの中期経営方針で、保有資産の見直しを掲げている。インベブから西欧と東欧事業を相次ぎ買収、約1兆2000億円を投じた。欧州事業を新たな成長分野と位置づけ、資産の見直しなどで捻出した資金もここに重点的に振り向ける方針だ。

16年にはカゴメとの資本提携を解消して、同社の保有株を約246億円で売却。17年には中国山東省の農業会社や乳業会社を売却している。売却額は非公表だが、十数億円とみられる。

(新沼大)

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