三井物産、インドネシアで地下鉄向けシステム受注 250億円
三井物産は30日、インドネシアで初となる地下鉄区間を含む高速鉄道建設で、運行管理システム一式と軌道工事を受注したと発表した。受注金額は250億円。地下鉄建設で首都ジャカルタの交通渋滞の緩和などを目指す。今後予定されている同地下鉄の延伸や新線建設への参画も狙う。
ジャカルタ中心部と南部の15.7キロメートルを結ぶ「ジャカルタ都市高速鉄道南北線」の鉄道運行管理システムと軌道工事を、東洋エンジニアリングや神戸製鋼所などとの企業連合で受注した。同線の6.5キロメートル部分は同国初の地下鉄となる。経済発展で深刻なジャカルタの渋滞解消を目指す。
同地下鉄建設は日本企業の技術を活用することを入札の条件にした円借款によるプロジェクトで、すでに住友商事と日本車両製造が130億円の車両受注を決めている。
関連企業・業界