最も裕福な一族はウォルマート創業家 米誌
米誌フォーブスが29日(米国時間)までにまとめた米国の創業一族の保有資産額ランキング(2016年版)によると、最も裕福な一族だったのは、世界小売り最大手ウォルマート・ストアーズの創業一族だった。創業家の7人で、1300億ドル(約13兆円)もの資産を保有していた。
ウォルマートは創業者のサム・ウォルトン氏が1960年代からチェーン展開。「エブリ・デイ・ロー・プライス」という低価格戦略が消費者に受け、米国を代表する巨大企業になっている。最近は米アマゾン・ドット・コムなどの攻勢にさらされているが、今なお存在感は大きい。
ランキングには、米国を代表する名門企業の創業一族も名を連ねている。米化学大手デュポンの創業家は15位。一族は現在3500人ほどいると見られ、合わせて143億ドル(約1兆4300億円)の資産を保有しているという。
19世紀にスタンダード石油を創業し、「石油王」とも呼ばれたジョン・ロックフェラー氏の一族は23位。子孫は174人、保有資産は110億ドル(約1兆1000億円)だった。
このランキングは、自らが創業して巨万の富を築いた起業家たちの保有資産などは集計の対象にしていない。