2018年10月23日(火)

TOTO、最高級ウォシュレットは世界統一仕様

2017/6/29 17:00
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TOTOは29日、温水洗浄便座「ウォシュレット」の高級ブランド「ネオレスト」シリーズで、最高級ラインとなる「NX」を投入すると発表した。汚れや雑菌の繁殖の抑制につながる新たな洗浄技術を採用。顧客に富裕層も多い海外での展開をにらんで陶器と便座などの継ぎ目を大幅に無くすなどデザインにもこだわった。創立100周年の節目に投入するNXは世界統一モデルとして日本での8月発売に続き中国やアジア・オセアニア、米国で順次投入。2016年度に19万台だったネオレストの販売台数を22万台に引き上げる。

ネオレストNXを発表するTOTOの森村望副社長

ネオレストNXを発表するTOTOの森村望副社長

NXには便器一面に洗浄水を行き渡らせる「トルネード洗浄」の進化版を採用。最新の流体解析技術を使って開発された新たな導水路の効果で洗浄効果を高めながら、便器内のフチも死角の少ない形状を採用でき、清掃もしやすいという。おしりの洗浄水には水玉に空気を混入させることで洗い心地を高めた「エアインワンダーウェーブ洗浄」を採用するなど新機能をふんだんに盛り込んでいる。

同日記者会見したTOTO第一デザイングループの吉岡佑二氏によると、NXはデザインにもこだわり「白磁のつぼのような優雅なたたずまいを目指した」という。便器や便座、フタとの一体感を強調したデザインで、樹脂を使うフタ部分も陶器のような光沢感を表す特殊な塗装を施した。従来は印字していたフタ部分の「TOTO」ロゴも金属製のロゴを採用。「世界に類を見ないデザインをまとった。我々の強みであるデザインと高度な機能が融合した水回りを提案できる」。同日の記者会見で森村望副社長は自信をみせた。

NXの税抜き希望小売価格は57万円。同社のウォシュレットの最高級品の位置づけで、普及価格帯の商品に比べて2倍近い水準だ。訪日外国人観光客の間でウォシュレットの人気は高まっており世界で順次販売。日本で8月に販売した後、中国で10月、アジア・オセアニアは今年冬ごろに、米州では18年夏ごろに投入する。便器を壁に据えるけることが一般的な欧州では配水管の位置の問題もあって販売時期は未定だが、森村副社長は「いつかは販売できればいい」と話した。

TOTOは1980年6月にウォシュレットの販売に参入。日本を中心に販売を伸ばし15年に全世界での累計出荷台数は4千万台を突破したが、その大半は日本が占めている。内閣府によると、日本では温水洗浄便座の世帯普及率は79.1%(17年3月現在)に上るなどすでに行き渡っており、さらに出荷を伸ばすには海外事業の拡大が欠かせない。

TOTOはネオレストシリーズについて20年度時点の想定販売台数のうち日本は7割、海外は3割程度になるとみている。すでにTOTOは便器の多くを海外生産するが、ネオレストについては「陶器の成形技術がまだ難しい」(森村副社長)ため、日本で集中的に生産する方針だ。日本のものづくり技術を武器に海外での販売を広げる。

(加藤宏一)

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