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陰る電子辞書、シャープは学習アプリに活路

教育現場でのICT化を背景にタブレットへの導入を目指す

シャープは29日、辞書などを搭載したタブレット(多機能携帯端末)向けの学習用アプリ「ブレーンプラス」を今春から販売すると発表した。教育のICT(情報通信技術)化に伴い学校で導入が進むタブレット向けに、同社の電子辞書の一部機能をアプリとして提供する。電子辞書の国内市場が頭打ちのなか新たな販路を作る。

ICT教育への関心は高まっており、同社によると高校でのタブレットなどの導入は2016年度の約3万4000台に対し、19年度は約35万4000台に伸びる予想だ。一方、同社の予測では電子辞書の国内出荷台数は17年度に100万台を割り込む見込みで、スマートフォン(スマホ)も普及する中大きな成長は望めない。

シャープは16年12月までに累計1000万台超の電子辞書を販売したが、市場の伸び悩みと教育現場でのICT化を背景にアプリの形でも提供し成長を目指す。すでに今春に8つの中学、高校での導入が決まっている。

検索や英文の読み上げなど従来の電子辞書の機能に加え、インターネットにつながる特長を生かし歴史上の事件など解説文中のキーワードをボタン1つでネット上で検索でき理解を深められる。

教師が独自で作ったプリント教材などもアプリ上に取り込め、中身の拡充も可能だ。収録コンテンツと同様に英文読み上げ機能なども使える。米アップルのタブレット端末「iPad」向けを3月末に、米マイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」向けは7月に提供する予定。

IoT通信事業本部ネットワークソリューション事業部の山本信介事業部長は「タブレットの導入を進める学校はアプリを、スマホなどネット利用を禁止する学校には電子辞書をとニーズに合わせ提供したい」と話す。

(大阪経済部 岡田江美)

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