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マクドナルド売上高、計画比15~20%減 鶏肉問題で

日本マクドナルドホールディングスは29日開いた2014年1~6月期決算会見で仕入れ先の中国企業が使用期限切れ食肉を使っていた問題の発覚後、売上高が計画比15~20%落ち込んでいることを明らかにした。消費者の不安払拭に向け、加工国情報を公開したり食品工場に臨時監査したりするなど品質管理体制を強化する。ただ影響解消のメドは立たず、通期決算の見通しも撤回した。回復への道は険しい。

「お客に心配させたことを深くおわびする」。サラ・カサノバ社長兼最高経営責任者(CEO)は29日の決算会見の冒頭でこう陳謝した。今回の事件で販売に影響が出ていることも明らかにした。

「チキンマックナゲット」を調達していた上海福喜食品(上海市)が期限切れ食肉を使っていたことが発覚したのが20日。日本マクドナルドは21日に上海福喜製ナゲットの販売を停止し、25日には中国製の鶏肉商品の取り扱いを中止して全てタイ製に切り替えた。

それでも同社の商品が安全かどうか不安視する消費者は多い。「子供は悲しむが、しばらくマクドナルドには行かない」(都内在住の44歳主婦)などの意見が出ていた。問題発覚から顧客離れが起きて「売上高は計画より15~20%減っている」(今村朗執行役員)。

同社は中国製品と鶏肉商品の品質を懸念する消費者が多いとみて対策を強化する。まず品質管理担当者が8月に臨時監査に入る。「ホットアップルパイ」などデザート商品を供給する中国企業1社と、鶏肉商品をつくるタイ企業2社の工場が対象だ。8月以降は同社か輸入業者が毎月、現地を訪ねて基準通りの作業になっているか確認する。

中国製のデザート商品とタイ製の鶏肉商品は、日本到着のたびに細菌検査を実施する。これまでの検査はデザート商品が不定期、鶏肉商品は3カ月に1度だった。29日には商品別の原材料の最終加工国もホームページ上に公開した。

日本マクドナルドの経営環境は厳しい。直近12カ月で既存店売上高が前年実績を上回ったのは今年1月だけ。来店客は14カ月連続のマイナスを記録している。他の外食店やコンビニエンスストアなどに顧客が流れているとみられ、長いトンネルを抜け出せずにいる。

来店客増加を目指しアボカドを使ったハンバーガーなどファミリー層を意識した商品を投入。一部は好評でカサノバCEOは自信を見せていた。ところが顧客離れや減収が「いつまで続くのか読めない」(今村氏)という状況に陥った。

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