2018年10月16日(火)

工作機械は二刀流、切削+3Dプリンターの技
DMG森精機やマザック、金属粉固め部品作り

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2014/10/30 7:00
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3D(3次元)プリンターは削る工具がなくても物体を造形できるため、これまで工作機械のライバルと言われることが多かった。しかし、そんな議論はもう不毛になるかもしれない。大手工作機械メーカーのDMG森精機やヤマザキマザックなどが相次いで3Dプリンターの機能を搭載した工作機械を開発したからだ。多彩な技術を飲み込むことで、ハイブリッド型へと進化した新世代の工作機械の実力は――。

ノズルの先端からレーザーの光が放たれ、土台の鋼材を照射し始める。最初は光が当たっているだけにしか見えないが、数分もすると金属の塊が徐々に積み上がっていくのがみえる。実はノズルの先からは金属の粉も出ており、レーザーで溶かされたものが冷えて固まってきたためだ。

大まかな部品の形になるまで金属の粉を積み重ねていくと、今度はレーザーを照射するノズルを、工作機械でおなじみの切削工具に交換する。切削工具が勢いよく回転し、ざらつきの残る金属の塊の表面を削り出していく。光沢のある表面に仕上げて完成となる。

レーザーを照射しながら金属の粉を吹き付けて、部品などの形に作っていく技術はアディティブ・マニュファクチャリング(積層造形)と呼ばれ、3Dプリンターの技術の1つと位置づけられる。

DMG森精機やヤマザキマザックはこの技術を取り入れた工作機械の新製品を開発、日本国際工作機械見本市(JIMTOF)に出品する。開発を手掛けたDMG森精機の藤嶋誠専務執行役員は「ハイブリッドの工作機械だ」と話す。

■部品修理も可能

一般的な工作機械は、金属の塊などを削り出して自動車や航空機の部品に加工する。部品の形状によって異なるが、加工中に大量の削りかすが発生する。一方、3Dプリンターの技術を使えば、金属の粉から大まかな部品を造形してから、仕上げ加工すれば済むため、原材料のロスが格段に減るメリットがある。

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