電通社長、1月の辞任表明 過労自殺問題受け引責

電通の石井直社長(65)は28日、都内で開いた記者会見で来年1月に辞任する意向を表明した。同社の女性新入社員が過労自殺した問題で、厚生労働省東京労働局が労働基準法違反の疑いで法人としての同社と幹部1人を書類送検したことを受けて責任を取る。
石井社長は2011年に社長に就任、初の営業部門出身の社長として海外展開やインターネット広告の強化に取り組んだが、長時間労働の体質改善が進まなかった。
自殺した高橋まつりさんの労災認定後、電通は午後10時の消灯や有給休暇の義務化などの対策を打ち出したが、書類送検を受けて経営責任を明確にする必要があると判断した。
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