2017年12月14日(木)

「SIM替え市場に注力」 ビッグローブが新戦略

2017/9/28 15:14
保存
共有
印刷
その他

 インターネット接続事業者大手のビッグローブは28日、格安スマホ事業などの事業戦略説明会を開催した。格安スマホ業界は、シェア4位の楽天が6位の「フリーテル」を買収するなど競争が激化している。ビッグローブの有泉健社長は「使用するスマートフォン(スマホ)はそのままで、(契約情報が書き込まれた)SIMカードのみを交換する“SIM替え”に注力する」と強調。広告宣伝も強化する。端末とのセットで契約者を獲得する競合との違いを打ち出す。

ビッグローブは28日、KDDI傘下に入って初めての戦略発表会を開催した。

ビッグローブは28日、KDDI傘下に入って初めての戦略発表会を開催した。

 「過去2年間、ほとんど広告宣伝ができていなかった。もう一度、商品を磨いた形でブランドを再構築したい」。今年1月にKDDI傘下に入って初めての説明会で、有泉社長はCM展開を開始する狙いをこのように語った。

 今回のCM展開に合わせて、昨年11月から同社の格安スマホサービスのオプションとして提供を開始した特定の動画や音楽配信サービスで発生する通信量を除外する「エンタメフリー・オプション」の名称を「エンタメSIM」に替えて利用者増を目指す。

 「独自にアンケートを実施したところ、今使っているスマホをできるだけ長く使いたいという利用者の声が多かった」(有泉社長)。格安スマホというキーワードの認知は進むものの、現在の使っているスマホをそのままに、格安スマホの通信で利用できることを理解している利用者は少なかったという。そこで「SIM替え」というキーワードで認知を高め、新たな顧客層の開拓を狙う。

 MM総研の調べによると、2017年3月末のビッグローブの格安スマホの契約数は約41万。契約数は伸びているものの、格安スマホ市場ではシェア7位と順位は下がってきている。「ビッグローブの持つ事業の中でモバイル事業だけが赤字。早期に黒字化するために、手を打つ必要があった」と有泉社長は語る。CM展開などで契約数を増やし、20年度までにモバイル事業の黒字化をめざす。(堀越功)

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ

企業・業界をもっと詳しく

企業がわかる。業界がみえる。ニュースとデータをまとめてチェック!



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報