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エーザイ、中国で後発薬参入 96億円で現地企業買収

(更新)

エーザイは27日、中国で後発薬の製造販売を手掛ける遼寧天医生物製薬(遼寧省)を買収すると発表した。全株式を5億元(約96億円)で取得する。中国の医薬品市場は世界2位の規模があり、高い成長が続く。主力薬の特許切れで日本や欧米の収益環境が悪化するなか、買収を通じて後発薬市場に参入して中国事業を強化する。

遼寧天医は呼吸器疾患治療薬や鎮痛剤など20品目の後発薬を製造販売する。さらに、幅広い疾患向けに約90品目の製造承認を得ている。従業員は約250人。2015年1~6月期の売上高は3400万元(約6億円)。買収手続きは今年度中にも完了する見通しだ。

中国の医薬品市場は高成長を続けている。エーザイも中国では認知症治療薬など新薬の販売を手掛けており、15年度の中国事業の売上高は前年比約20%増の500億円を見込む。

一方、市場全体の8割は後発薬が占めており、今後は農村部などで一段と利用が広がるとみられる。エーザイは今回の買収を通じて成長余地の大きい後発薬市場を開拓する。新薬の販売で培った営業網などを活用し、遼寧天医の扱う後発薬を中国全土の病院などに売り込んでいく考えだ。

中国では後発薬の普及に伴って品質向上も課題となっている。エーザイは新薬の製造技術を活用し、高品質の後発薬を製造して競合他社との違いを出す。

エーザイは主力薬の特許切れなどで収益力が低下している。事業の選択と集中を進めて事業構造を改革する方針で、10月には消化器疾患の治療薬事業を分離して味の素製薬と統合する契約を締結。今月も診断薬子会社を積水化学工業に売却する契約を結んだ。一方の中国では積極投資により事業拡大に弾みをつけたい考えだ。

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