Jパワーなど3000億円投資 山口に大型石炭火力建設発表

2015/2/27付
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Jパワーと大阪ガス、宇部興産は27日、山口県宇部市に大型の石炭火力発電所を建設すると正式に発表した。出力60万キロワット級の設備を2基造る計画で、1基は2023年ごろの稼働を目指す。投資額は3千億円程度とみられる。2016年の電力小売りの全面自由化で料金競争が激しくなるのを見据え、低コストの石炭火力を取り入れる。

発電所の建設・運営を担う特定目的会社(SPC)を3月13日付で設立する。社名は「山口宇部パワー」とし、非常勤の社長にはJパワーの菅野等設備企画部長が就く。資本金は7億円で、Jパワーと大阪ガスがそれぞれ45%、宇部興産が10%を出資する。

宇部興産の石炭受け入れ基地に隣接する遊休地を活用して設備投資を減らす。総出力は原子力発電所1基分に相当する。石炭を燃やすことで発生する二酸化炭素(CO2)は、超々臨界圧(USC)と呼ぶ高効率の最新発電方式を採用して排出を抑える。2基目は25年ごろの運転開始を目指す。

作った電気は出資比率に応じて各社が引き取る。Jパワーは新電力や電力卸取引所に販売するとみられる。

大阪ガスは電力小売りの全面自由化後、西日本で企業や家庭に電力販売を始める方針だ。同社が現在卸用に保有している発電所はガス火力が多いため、より安く安定的に発電できる石炭火力電源を確保する。

国内の原子力発電所は今後順次再稼働するが、老朽化などで廃炉になる原発も出る見込みだ。安定電源が不足する可能性があることから、各地で大型石炭火力発電所の建設計画が相次いでいる。

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