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「需要減は今後も続く」 JXTG、室蘭工場の閉鎖発表

石油元売り最大手のJXTGエネルギーは27日、化学品などを作る室蘭製造所(北海道室蘭市)を閉鎖すると正式に発表した。4月に経営統合して以来、初めて打ち出した生産拠点の合理化策だ。現地で記者会見した杉森務社長は「室蘭は赤字だった。内需減退は今後も続き損益改善を見込めない」と閉鎖する理由を説明した。

「室蘭とともに歩んできた。苦渋の決断だ」。杉森社長は硬い表情のまま絞り出すような声で話した。2019年3月末に物流拠点に転換する。従業員数は現在の約230人から30人程度で済むようになる。配置転換や、今後室蘭で計画しているバイオマス発電所での採用などを通じ「雇用は原則として維持する」という。

室蘭製造所は1956年に当時の日本石油精製が室蘭製油所として稼働を始めた。段階的に生産能力を増やし、90年代には1日に原油約20万バレルを処理してガソリンや軽油などを作る一大拠点となったが、石油製品需要が減少に転じたのを受けて2014年には石油精製を停止。化学品などの工場に転換しての存続を目指したが、今回、それも断念した格好だ。

JXホールディングスと東燃ゼネラル石油が統合してJXTGエネの持ち株会社であるJXTGホールディングスが発足した際に公表した統合効果は3年で1000億円。生産拠点の統廃合による合理化は「具体策が決まっていない」として盛り込んでいない。赤字だったという室蘭の閉鎖は統合効果の上積みにつながる。

ただ、より大きな効果があるとみられている製油所の統廃合は「検討はしている」としつつも具体策が示されていない。ガソリンなどの需要減が続く以上、供給能力の絞り込みは不可欠。「本丸」の構造改革はこれからだ。(小倉健太郎、安藤健太)

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