2019年3月20日(水)

「君の名は。」「シン・ゴジラ」効果で増益 東宝8月中間期

2016/9/27 16:50
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東宝が快進撃を続けている。27日、2016年3~8月期の連結業績予想を大幅に上方修正すると発表した。純利益は前年同期比4%の増益になる見通し。夏興行で怪獣映画「シン・ゴジラ」、アニメーション映画「君の名は。」という2つのメガヒット作品が生まれ、業績を後押しした。ドラえもんや名探偵コナンといった定番のアニメ作品も好調だった。17年2月期の連結業績予想は「現在精査中」としているが、純利益が2期連続で過去最高となる可能性も出てきた。

東宝の16年3~8月期純利益は165億円となる予想だ。114億5000万円だった従来予想よりも44%多い。前年同期の純利益は158億800万円で、予想は従来の減益から増益に転じた。一方で、売上高は1149億円で同7%減になる見通しだという。

新世紀エヴァンゲリオンを手掛けた庵野秀明氏を総監督に迎えた「シン・ゴジラ」は7月29日の公開から2カ月が経過したが、細部にこだわる作風から多くのリピーターが生まれ、根強い人気を保っている。興行収入は足元で70億円を突破した。

一方で「君の名は。」は8月26日の公開以来、「シン・ゴジラ」を上回るヒットとなっている。一部で熱狂的な人気を誇っていたアニメ監督の新海誠氏が、人気映画プロデューサーの川村元気氏とタッグを組んだことが奏功。日本のアニメ映画としては「千と千尋の神隠し」や「ハウルの動く城」で知られるスタジオジブリの宮崎駿監督の作品以外で初めて、興行収入が100億円を超えた。

今回は16年3~8月期の上方修正だったが、2作は9月以降も大きく収益に貢献し続けるとみられる。ただ、ヒットの大きさがそのまま東宝の収益には比例しない。みずほ銀行産業調査部によると、一般的に映画界では興行収入の50%が興行会社、5~15%は配給会社、35~45%は製作会社に配分される。「シン・ゴジラ」は東宝が製作したが、「君の名は。」は東宝を含む7社が製作委員会に名を連ねており、分配収益は薄まる。

とはいえ、ヒットするに越したことはない。東宝は通期業績予想について「現在精査中」とした。東宝の16年2月期は258億4700万円で過去最高益だった。同時に発表した17年2月期の純利益予想は223億円だったが上振れも視野に入ってきている。

(湯田昌之)

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