ラオックス、「爆買い」失速で売上高目標下げ - 日本経済新聞
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ラオックス、「爆買い」失速で売上高目標下げ

家電・免税店のラオックスは27日、中期経営計画を下方修正した。2017年12月期の売上高目標は900億円と、従来の目標より4割引き下げた。中国人を中心とした訪日観光客(インバウンド)の「爆買い」失速で、9月の全店舗の売り上げは前年同期の半分以下と苦戦している。今後も訪日観光客は増えると見るが、購買単価の下落などを受けて計画を見直す。

下振れにもっとも影響したのは主力の国内リテール事業。17年12月期の売り上げ目標は、従来の1100億円から800億円に引き下げた。ラオックスは計画を公表した2015年から外部環境が急速に変化したと説明。「ショッピング一辺倒から、体験型消費に移行している」と分析する。

円高が進んだことも爆買い需要の失速につながった要因とみる。売れ筋も高額品から化粧品や医薬品に移っており、客単価の落ち込みは顕著だ。9月の客単価は1万7461円で、前年同期(3万1037円)より約4割下がった。上海や台湾での海外事業の売り上げ目標も85%引き下げた。

次期中期計画に向けては、レジャー施設などでの体験型消費の需要を開拓する方針。16年に取得した複合商業施設「千葉ポートスクエア」(千葉市)を皮切りに、飲食やエンターテインメントの分野に進出するとしている。

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