米半導体アナログ・デバイセズ、1.5兆円で同業リニア買収

2016/7/27 13:29
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米半導体大手アナログ・デバイセズ(マサチューセッツ州)は26日(米国時間)、同業大手のリニアテクノロジー(カリフォルニア州)を148億ドル(約1兆5500億円)で買収すると発表した。買収は2017年6月までに完了する。再編が相次いでいる半導体業界で売上高で20位前後だったアナログ・デバイセズは、買収を通じてトップ15をうかがう位置に浮上する。

アナログ・デバイセズはリニアテクノロジー株を1株当たり60ドル相当で買い、現金と株で支払う。買収資金は増資と長期借り入れ、現金で賄う。

リニアテクノロジーの会長兼共同創業者のボブ・スワンソン氏は買収について「『1+1』が『2以上』になる潜在能力がある」と述べた。アナログ・デバイセズは光や音声などの動きや変化を、電気的なデジタル信号に変換する半導体の技術に優れる。リニアテクノロジーは省エネ技術に欠かせない電圧制御用の半導体に強みを持ち、両社は補完関係にある。

どちらもアナログ半導体と呼ばれ、家電や自動車、スマートフォン(スマホ)などの情報通信機器に幅広く使われている。買収による事業拡大で、アナログ半導体最大手であるテキサス・インスツルメンツ(TI)の背中を追いかける。

半導体業界ではここ数年、大型再編が相次いでいる。直近ではソフトバンクグループが半導体設計の英アーム・ホールディングスを3兆3000億円で買収すると発表した。15年にオランダのNXPセミコンダクターズが米フリースケール・セミコンダクタを買収。半導体最大手の米インテルも167億ドルで米アルテラを買った。16年2月に完了した米アバゴ・テクノロジーによる米ブロードコムの買収額は370億ドルと半導体業界で過去最高だった。

あらゆるモノがインターネットにつながる「IoT」の時代を見据え、他社の技術を取り込むために買収に踏みきる動きが活発になってきた。

(湯田昌之)

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