ソニー、格安スマホ供給 まずイオンに
ソニーが格安スマートフォン(スマホ)に今春にも参入することが27日、明らかになった。子会社のソネットと組み、第1弾はイオン向けに供給する。大手から格安スマホへの乗り換えが進んでおり、将来は携帯電話市場の約1割を格安スマホが占める見通し。ソニーは通信事業者(通信キャリア)との関係強化を掲げており、格安スマホ参入が必要と判断した。
子会社のソニーモバイルコミュニケーションズの「エクスペリア」の旧モデルを販売する方向で検討している。仮想移動体通信事業者(MVNO)であるソネットのSIMカードと組み合わせて販売する予定。端末価格は未定だが、4万円台の見通しだ。
ソニーのスマホ事業は再建中で、2016年度までに14年度比で約3割の固定費削減などを計画する。収益体質を改善する一方、事業の強化策では安定して端末を販売できる通信キャリアとの関係重視を掲げる。スマホ事業の収益の大黒柱である日本市場で通信キャリアとの事業を強化するため、格安スマホも商品ラインアップに加える。