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三越伊勢丹HD、クアラルンプールの新型店開業

2016/10/27 12:18
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 三越伊勢丹ホールディングスは27日、マレーシアの首都クアラルンプールに“日本”を全面に打ち出す新型店「ISETAN The Japan Store Kuala Lampur」を開いた。官民ファンドの海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)と組み、日本製の衣料品や食品、人気アニメの関連グッズなど幅広いジャンルの「メード・イン・ジャパン」をそろえた。マレーシアでの勤務経験がある大西洋社長は「日本独自の商品など特徴ある店作りができた。日本とマレーシアの架け橋になるような店になれれば」と意気込みを語った。

 新型店は「クアラルンプール伊勢丹LOT10店」を全面改装し、店舗面積は約1万1000平方メートル。地下1階から地上5階までの全館に「クールジャパン」をコンセプトとする売り場を展開した。地下1階の食品売り場は日本の「デパ地下」を再現し、総菜や菓子を扱うそれぞれの店舗にその場で味わうことができるイートインも設けた。

 親子連れの買い物客が「ガンダムの人形があるよ」と楽しそうに話していたのは2階の売り場。東京・原宿のトレンドを取り入れたという衣料品のほか、人気アニメのバッグや帽子といったグッズも並んでいた。

 売り場の作り方でも工夫。婦人服、紳士服といった商品分野ごとの仕切りはなくし、「丁寧に暮らす」などテーマに沿ったライフスタイルを提案する売り場構成とした。可動式の人形などを購入したシンガポール人の30歳代の男性は「クアラルンプールで日本製の商品が買えるなんて思わなかった」と感激した様子だった。

 1990年に開業した「クアラルンプール伊勢丹LOT10店」は地元客を中心に支持を集めてきたものの、周辺に巨大なショッピングモールが相次いで開業した近年は存在感が低下していたという。マレーシアのほかにも70~90年代に東南アジアではシンガポールやタイのバンコクなど進出している。地場の商業施設などとの競合で苦戦が続くなか、シンガポールの店舗は赤字に転落している。

 日本に親近感を持つ人が多いクアラルンプールに開いた「ジャパンストア」。練り直しを迫られている三越伊勢丹ホールディングスの海外戦略においては今後を占う試金石となる。(クアラルンプール=井上みなみ)

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