パナソニック、縦割り打破で新事業 39歳馬場氏が米国から指揮

2017/7/26 23:02
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パナソニックが事業部ごとの縦割りの打破を通じ、新規事業の開拓を促す方針を打ち出している。旗振り役は独IT(情報技術)大手SAPから4月に移籍し、新規事業を創出する新組織の幹部に就いた馬場渉氏だ。馬場氏は26日、都内で記者会見し、社内のクラウドを活用し、顧客データなどを事業部横断で共有する仕組みで改革を進める計画を明らかにした。

馬場氏は39歳の若さで、米国法人副社長と4月に発足した社内横断組織「ビジネスイノベーション本部」副本部長を兼務。日本法人のバイスプレジデントまで務めたSAP時代から米シリコンバレー駐在の経験があり、現在も常駐しつつ指揮をとる。伝統的な日本メーカーでは異例の体制だ。

就任から4カ月で課題と見定めたのは、製品やサービスごとに分かれた事業部の縦割りの改革だ。馬場氏は会見で「『タテパナ』を『ヨコパナ』にする」と一風変わった表現で改革の趣旨を説明。「ヨコパナ」には、事業部が集めた顧客データなどを組み合わせて、横串の事業創出を目指す意思を込めた。

経営幹部による戦略会議に25日出席し、社内クラウドを活用して新規事業を創出する計画の承認を得たという。会見では「新しい住空間をつくるプロジェクト『HomeX(ホームエックス)』を始めた」と新規事業の具体例にも言及した。シリコンバレーにいる十数人のチームが家電や住宅設備を扱う日本国内の部署と協力し、早期の商品化を目指す。

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