出版販売4.5%減、14年 過去最大の落ち込み幅
出版科学研究所(東京・新宿)は26日、2014年の紙の出版物の推定販売金額が前年比4.5%減の1兆6065億円だったと発表した。前年比減少は10年連続で、落ち込み幅は1950年の統計開始以来、最大だ。内訳をみると、書籍は前年比4%減の7544億円、雑誌は同5%減の8520億円だった。消費者の活字離れに加え、消費増税の影響も市場の縮小に拍車をかけた。
販売部数でみると、書籍は前年比4.8%減の6億4461万冊、雑誌は同6.4%減の16億5088万冊にとどまった。特に女性ファッション誌は落ち込みが激しく、14年には08~09年ごろに流行した「ギャル系」の雑誌が相次ぎ休刊している。雑誌は返品率が40%台に達するなど苦戦を強いられている。
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