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島津製作所、質量分析計で中国シェア4割目指す

【北京=古川慶一】島津製作所は食品に含まれる残留農薬などの分析に使う質量分析計の中国でのシェアを、現在の2割から2020年3月期までに2倍の4割に引き上げる。26日に新設した北京市内の研究開発拠点を中心に、北京大学などと共同研究に乗り出す。生活水準の向上で「食の安全」への意識が高まる中国での製品開発力を強化し、成長市場での事業拡大を狙う。

上田輝久社長が26日、北京市で日本経済新聞の取材に対し、明らかにした。島津は同市に「島津中国質量分析センター」を開設。物質成分を分子レベルで調べられる質量分析計などを9台配置した。北京大学や清華大学などの研究者と協力し、食品中の残留農薬や水質汚染の状況などを分析するシステムを共同開発する。

中国の質量分析計市場では、米アジレント・テクノロジーなどが先行している。島津は共同研究を通じ、現地ニーズに合った商品をいち早く投入できるようにする。

中国では経済成長の減速感が強まっているが、同社は「食の安全分野への研究投資はこれからも確実に伸びる」(上田社長)とみている。

質量分析計は化学物質の検知のほか、血液中の代謝物を分析して病気の早期診断に生かすなど、多方面に用途が広がっている。中国での市場規模は13年には534億円だったが、16年には720億円まで高まると予測される。

島津は海外機関との共同研究体制の整備を各国で進めている。北京の新拠点は7月に米国で設けたがん研究所に続くもので、17年3月期にはシンガポールと欧州にも設ける。

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