凸版印刷、中国の書籍印刷子会社を売却 300億円
凸版印刷は26日、中国で書籍や雑誌の印刷を手がける子会社を現地の同業に売却すると発表した。10月にトッパンリーフォンプリンティング(深圳市)の全株式を約300億円で譲渡する。中国国内の出版社向けに印刷をしてきたが「出版物市場が伸び悩んでいるため売却を決めた」という。売却で得た資金はネット関連など成長を見込む分野に投じ、事業の選択と集中を進める。
売却する印刷会社は凸版印刷が2008年に買収したシンガポール印刷大手SNPの系列。15年12月期の売上高は約60億円で14年同期比で1割減っている。中国における出版印刷は今後、北京など他の拠点で続ける。
凸版印刷の16年3月期の中国を中心としたアジア地域における売上高は1568億円。電子材料や出版印刷が伸び悩み前期比2割減少した。
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