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米J&J、バイオ薬のアクテリオン買収 3.4兆円で

【ニューヨーク=高橋里奈、フランクフルト=加藤貴行】米医薬・日用品大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は26日、スイスのバイオ医薬品大手アクテリオン・ファーマシューティカルズを買収すると発表した。買収額は300億ドル(約3兆4200億円)。J&Jはアクテリオンが分社する研究開発部門にも16%出資する。アクテリオンが持つ新薬候補を成長のエンジンとし、医薬部門を強化する。

両社の取締役会が全会一致で合意した。J&Jは2月からTOB(株式公開買い付け)を実施。アクテリオン1株当たり280ドルと25日終値に2割強上積みした価格で買い取る。全株を現金で取得する方針で、6月末までの完了を見込む。

アクテリオンは肺動脈高血圧症の治療薬をはじめとする医薬品を抱える。J&Jは高い成長が見込めるこれらの製品群を加え、医薬品部門の収益力を高める。アレックス・ゴルスキー最高経営責任者(CEO)は「アクテリオンは世界レベルの商業・医療開発能力を持っている」とし、「成長を加速する」と語った。地域的な補完関係も築けるとみている。

アクテリオンは新薬探索や早期開発段階の研究開発部門を分社化し、スイス証券取引所に株式を上場させる方針。J&Jは新会社にも16%出資し、16%を追加出資できる権利も取得した。アクテリオンの研究開発力を評価し長期的な関係を築く。アクテリオンは1997年の創業で、2015年12月期の売上高は20億4200万フラン(約2320億円)。

J&Jの医薬品事業は売り上げ全体の半分近くを稼ぐ屋台骨。新薬に強い企業の買収で成長を急ぐ。

医薬品業界では大型のM&A(合併・買収)が相次いでいる。医薬品が高額になり、大きな需要がある製品は売上高が1兆円を超すが、有望な新薬はなかなか生まれにくい。そのため、可能性のあるシーズ獲得競争が激しくなっており、買収額が膨らむ傾向にある。医薬品各社は潤沢な投資資金も持っている。

トランプ米大統領は薬価を引き下げる方針を示しており、米国で収益を上げている医薬大手には逆風となる。大手主導のM&Aが一段と進むこともありそうだ。

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