サッポロ、「エビス」33年ぶり刷新 販売5%増めざす
サッポロビールは25日、高級ビール「エビスビール」を3月中旬に刷新すると発表した。エビスの刷新は33年ぶり。コクのある味わいをさらに高め、パッケージも商品名などが目立つデザインにした。5月にはエビスブランドの新商品も発売し、2016年で15年比5%増の1千万ケースの販売を目指す。
通常より長い熟成で香りやコクを高め、まろやかな口当たりにしたという。価格は350ミリリットル缶の店頭想定で260円前後で従来と変わらない。
エビスの15年の販売数量は前年比1.2%減。ただ、15年下期はギフト需要などを取り込んで復調しており、尾賀真城社長は同日の戦略説明会で「記念日などハレの日の需要に対応していく」と強調した。5月の新商品も通年販売する。
ビール業界では、15年9月にサントリービールが新商品「ザ・モルツ」を発売するなど、通常価格帯のビールで競争が激しくなっている。サッポロは通常価格帯の黒ラベルに加え、高級ビールのエビスをテコ入れして12%弱の国内シェア拡大を目指す。