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FT編集の独立維持 日経会長「真の世界メディアへ」

記者会見

日本経済新聞社は24日、英国の有力経済紙フィナンシャル・タイムズ(FT)を発行するフィナンシャル・タイムズ・グループの買収について東京都内で記者会見を開いた。喜多恒雄会長は「報道機関にとって最も重要な編集権の独立は維持する」と強調した。そのうえで「欧米とアジアをカバーする真のグローバルメディアとして互いに成長していく」と語った。

買収には経済活動のグローバル化に伴う読者ニーズの変化に一気に対応する狙いがある。日経はアジアを中心とするグローバル報道に力を入れている。FTは欧米で高いブランド力を誇る。

喜多会長は会見で「(FTは)グローバル化を進めるために最も良いパートナー」と指摘した。FTの経営陣や編集のトップは続投し、人員も削減しない。日経の英文媒体「Nikkei Asian Review(NAR)」にFTの取材力を活用することなどを検討する。

デジタル面でも連携する。FTは1995年に電子版を創刊し、約50万人の有料読者を抱えている。日経の電子版読者も43万人を超える。岡田直敏社長は「システムや顧客管理はFTが一歩先を行っている」と述べ、新サービスの開発や広告にFTのノウハウを取り込む考えを示した。

FT買収で世界のビジネスメディアは「日経・FT」と、米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)を傘下に持つダウ・ジョーンズ、通信社の米ブルームバーグなどに集約される。

岡田社長は「紙と電子版がミックスした競争の流れは進んでいく」としたうえで、「(日経・FTは)コンテンツ面でも規模的にも世界最大のメディアになる」と話し、グローバル競争に勝ち抜く自信を示した。

1600億円の買収費用は手元資金と金融機関からの借り入れで賄う。年内に買収手続きを終える見込みだ。日経とFTは以前から記事の相互利用などで関係が深いが、買収により人材の交流やノウハウの交換が可能になる。岡田社長は「FTの持っている資産価値と、両社でつくる新しい価値を考えると見合う金額だ」と話した。

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