BMW、「独車5社がカルテル」現地報道を否定
【フランクフルト=深尾幸生】独BMWは23日、独自動車大手5社がカルテルを結んでいたという独誌の報道を否定した。「BMWの自動車は不正を犯しておらず、法規を満たしている。ディーゼル車も当然含む」とのコメントを発表した。
BMWや独フォルクスワーゲン(VW)、独ダイムラーなどは、ディーゼル車の排ガス浄化装置の尿素タンクを小さくするように談合したと報じられた。「BMWが適切な排ガス処理をしていないとの批判は明確に否定する」と述べた。
他社との話し合いについては尿素を供給するためのインフラの設置についてだったとしている。BMWは複数の技術を組み合わせることで、他社に比べて尿素の注入量が少なく済むという。
ダイムラーやアウディが最新の排出規制(ユーロ6)のもとで発売した車種についてもソフトの更新をする方針を発表したが、BMWは「BMWのユーロ6対応のディーゼル車はリコール(回収・無償修理)もソフト更新も必要ない」と強調した。