スタバジャパン、紅茶専門店も検討 完全子会社化で

2014/9/24付
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米スターバックスはTOB(株式公開買い付け)を通じて2015年初めをメドにスターバックスコーヒージャパンを完全子会社化する。グループ内で事業の連携を深める狙いで、米国で展開する紅茶専門店を日本に導入することを検討する。グローバルの経営資源を活用して成長力を保つ。

「日本の独立性は変わらない」。24日午前に東京都目黒区の本社で開いた社員向け説明会で、米スタバのハワード・シュルツ会長兼最高経営責任者(CEO)が画像メッセージでこう伝えた。

日本のスタバは、デザート飲料「フラペチーノ」の国内独自の味が受けて、15年3月期も4期連続で最高益を更新する見通しだ。米スタバは日本の成長力を取り込み、鈍化傾向にあるグループの収益力を底上げする狙いがあるもようだ。

とはいえ、国内の競争は厳しさを増している。コンビニエンスストアが低価格コーヒーの販売を強化。郊外もコメダの「コメダ珈琲店」などが出店を加速して「スタバ包囲網」は狭まっている。

完全子会社化すれば、米国で「ティーバナ」のブランド名で運営する紅茶専門店を日本で展開しやすくなるなど、利点は少なくないと判断した。

日本のスタバ株の約4割を持つ衣料・雑貨販売のサザビーリーグも成長維持には米主導がよいと判断。今春ごろから株売却の交渉を本格化したようだ。売却益は欧雑貨店「フライング・タイガー・コペンハーゲン」などの出店強化や新ブランドとの提携に充てる予定。

完全子会社化後もスターバックスジャパンの関根純最高経営責任者(CEO)は残り、当面は現在の経営方針を維持する。しかし今後は米スタバの発言力は増す。どこまできめ細かく日本の消費者に対応し続けられるかが課題となりそうだ。

スターバックスジャパン株はTOBに伴い、上場廃止になる見通しだ。TOBは筆頭株主のサザビー向けと、その他株主向けの2回実施する。3月末時点で約11万人の株主がいる。一般株主を対象にした2回目のTOBは、11月10日から12月22日までの間に実施し、市場で1株1465円で買い付ける。24日の株価は終値で前営業日比4%高の1461円となった。

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