日産自動車は23日、志賀俊之副会長(61)が同日付で代表権のない取締役になったと発表した。副会長職は続ける。あわせて西川広人チーフ・コンペティティブ・オフィサー(CCO、61)が現職を続けながら代表権のある副会長に就いた。志賀氏が官民ファンドの産業革新機構のトップに内定し、本人から代表権を外したいとの申し出があったという。
志賀氏は30日の産業革新機構の株主総会後、同機構で非常勤の会長兼最高経営責任者(CEO)に就任する見通し。企業再編にかかわる公的な立場で利益相反になるとの批判を避けるため、日産での役職を変更したようだ。日本自動車工業会の副会長職も近く退き、代わりに西川氏が就くとみられる。
志賀氏は2005年6月から日産の代表取締役最高執行責任者(COO)をつとめ、13年11月に同副会長になっていた。