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ホンダ、復活「シビック」日本仕様公開

母国でブランド再構築

ホンダは23日、今夏に国内で6年ぶりに投入する主力車「シビック」の日本仕様モデルを公開した。先行して2015年に発売した米国では、年間36万台を販売するヒット車に育った。車体を軽くしたり剛性を高めたり走りの性能を高め、かつての入門車のイメージを刷新。軽自動車やミニバンのイメージが強くなった母国である日本で、ブランドの再構築につなげる。

「運転の楽しさを感じる車を作るために、ゼロから作り上げた」。10代目となるシビックの開発を担当した本田技術研究所の竹沢修主任研究員はこう話す。今回、軽量で剛性が高い車台(プラットホーム)を開発した。これまで地域ごとに異なる車台を開発してきたが、今回はセダンと5ドアの「ハッチバック」、スポーツ性能を高めた「タイプR」の3車種で同一の車台を採用した。

23日、千葉県内のサーキットをハッチバックで走ってみた。1.5リットルの直噴ターボエンジンを搭載しており、アクセルを軽く踏むと一気に加速する。シートの座面の位置をセダンは2センチメートル、ハッチバックは3センチメートル下げており、重心が低くなった。ややスピードを出してカーブに入っても、無理なく曲がりきれるスポーティーな走りが特徴だ。

シビックは1970年代に登場し、ホンダが現在販売する四輪車で最も歴史があるモデルだ。当時最も厳しかった米国の環境基準を初めてクリアした「CVCCエンジン」を搭載するなど、ホンダは技術を先取りして採用する先進的なモデルとして位置づけてきた。ただ小型車「フィット」がヒットするなど市場環境が変遷し、日本では2011年に販売を終了していた。

日本の新車市場はミニバンや軽など使い勝手のいい車が中心となっている。15年に就任した八郷隆弘社長は「軽などで新たな市場を切り開いてきたが、古くからのホンダファンへの商品提案が足りていない」として、北米やアジアでヒット車に育ったシビックの再投入を決めた。スポーティーな走りや技術力といったイメージを再び取り戻すけん引役としての役割をシビックに期待している。

6年ぶりに国内で復活する新型シビックは、40~50代の男性を主なターゲットに据えている。子育てを終えた世代に、軽やミニバン以外の選択肢として用意する。四輪車の開発を担当する三部敏宏執行役員は「ホンダのグローバル旗艦車種であるシビックが、日本で通用するのか問いたい」と話す。輸入車や国内の他メーカーとの競争が激しくなりそうだ。

(若杉朋子)

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