通信量オーバー、極端に速度落ちず 楽天が格安スマホプラン

楽天は23日、格安スマートフォン(スマホ)「楽天モバイル」の新しい料金プランを9月から提供すると発表した。規定のデータ通信量を超えても通信速度が極端に遅くならないようにしている点が特徴。月額基本料金2980円で、楽天会員であれば1年目の料金が1000円安い月1980円となる。通信量を気にせずウェブサイトの閲覧やアプリを使いやすくし、ユーザーに同社の他のサービスの利用も促していく。
新プラン「スーパーホーダイ」の料金は高速データ通信ができる容量に応じて変わり、月2ギガバイトまでが2980円(税別)。ほかに6ギガまで(3980円)、14ギガまで(5980円)と、合計3種類をそろえる。いずれも楽天の会員の場合、1000円割引の特典を受けられる。
契約した容量を超えても混雑しやすい昼と夜の一部時間をのぞき、最大で毎秒1メガ(メガは100万)ビットの速度で通信できる。同社は合わせて、複数年の利用契約で端末料金が割引になる制度や、電子書籍サービスのキャンペーンも発表した。
同日会見した平井康文副社長執行役員は「楽天モバイルが中心となり、楽天の他のサービスを合わせて提供して価値を高める」と発言。電子書籍以外のコンテンツや電子商取引(EC)とも連携し、収益性を高めていく考えを示した。