MRJ納入、5度目の延期認める 三菱重工社長
三菱重工業の宮永俊一社長は日本経済新聞社などのインタビューに応じ、国産初のジェット旅客機「MRJ」について「納期を精査している」と5度目の納入延期を事実上認めた。「1月中には検討結果をお話しする」と話した。
2018年半ばとする納期の遅れをどこまで食い止められるかが焦点。米国ではボーイング社のOBらも活用して型式証明を取得するための試験飛行を続けている。
政府が高速増殖炉「もんじゅ」を廃炉にした上で高速炉開発は継続する方針を決めたことに関連して「コア技術はきちんとやると認識している。世界に後れを取らない技術を育てる」と述べた。新たな高速炉でも引き続き炉や関連技術開発の中心を担う意欲を示した。東芝、日立製作所と国内で進める原子燃料事業の統合は「実務レベルで詰めている」と語った。
宮永氏は事業の選別姿勢を鮮明にしている。「M&A(合併・買収)はもっといろいろやらないといけない」と述べた。